トマトハウスを自然農業で3町
これから6月まで、20段から25段まで収穫していくそうです。ここは元は塩田だったところを干拓してできた農地なので、塩分のせいで育ちが悪いそうです。奥の方はさらに塩分が濃くて実の太りが悪いそうですが、そのかわり糖度は高いので「塩トマト」として売っています。小さくても1個100円です。
無農薬のパール柑畑
昼食後、「肥後あゆみの会」の仲間である中川泰晴さんの畑を見学しました。ゴルフ場のある山を登って見晴らしのいいところにその畑はありました。きれいな黄色の大きなミカンがいっぱいなっています。熊本ではパール柑と呼んでいるみかんで、文旦の仲間です。
1月18日、作本さんに続いて不知火町の澤村輝彦さんの農場を見学しました。澤村さんは「肥後あゆみの会」という組織を作って、仲間と一緒に販売を行っています。澤村さんは主にハウスでトマトを栽培しています。
澤村さんのハウスへ行くと、ちょうど自然農業の資材散布の作業をしていました。中に入ると漢方薬にいい匂いがします。澤村さんは通路を急ぎ足で移動しながら、動力噴霧器でトマトの木に散布していきます。
作業が終わって、お話を伺いました。散布していたのはアケビとトマトのわき芽の天恵緑汁と漢方栄養剤でした。ここは黄化葉巻病が多いので、予防として5日おきくらい天恵緑汁と玄米酢を散布しています。それにときどき漢方栄養剤も混合しています。「去年受けた専門講習会で趙先生が、漢方栄養剤には殺菌効果もあると言っていましたので、混合しています」との事。
澤村さんはハウスを3町経営しているので、人を常備10人くらい雇って管理していますが、この散布作業だけは自分でやるそうです。「やってて楽しいんですよ、農薬と違って防護服もいらないしね」そして「私は量より質、味の良さを求めています。消費者の健康のためでもあります。」自然農業に取り組んで、その成果を実感し、農業が楽しくなったそうです。 ハウスのトマトの葉は、濃い緑ではなく、鮮やかな黄緑色です。実は中ぐらいの大きさで、3個から5個くらいつけています。伸びた枝を横にずーっと這わせていく栽培方です。これなら、つねに高さが一定なので作業が楽です。
通路には稲ワラが敷き詰められています。これで根を守り、微生物を育て、土つくりをしているのです。
これから6月まで、20段から25段まで収穫していくそうです。ここは元は塩田だったところを干拓してできた農地なので、塩分のせいで育ちが悪いそうです。奥の方はさらに塩分が濃くて実の太りが悪いそうですが、そのかわり糖度は高いので「塩トマト」として売っています。小さくても1個100円です。
昼食のときに味見させてもらいました。皮は厚いけれど甘みがあってとってもおいしかったです。トマトジュースもいただきました。何も入れていないそのままのジュース。濃くて甘みがあり、これもおいしかったです。「大事に育てていますから、捨てる気持ちになれないんです。出来たものは加工してすべて売ります」と澤村さん。熱い思いが伝わります。
浅植えで根の潜在能力を引き出す
見学者の方がトマトの根元を見て「えらい浅植えやな」と言いました。写真のように、盛り上がった根っこが見える程です。「自然農業は根の力を引き出すということで、浅植えなんです。ほとんど置く感じで、少し土をかぶせる程度。甘やかさず、根が養分がある方へ、自分から伸びていくように仕向けるわけです。そうすると長期間の収穫にも耐える丈夫な根に育つんです」
無農薬のパール柑畑
昼食後、「肥後あゆみの会」の仲間である中川泰晴さんの畑を見学しました。ゴルフ場のある山を登って見晴らしのいいところにその畑はありました。きれいな黄色の大きなミカンがいっぱいなっています。熊本ではパール柑と呼んでいるみかんで、文旦の仲間です。