2011年9月15日木曜日

樟脳について 続き

樟脳の使用法

 内野樟脳さんでは、出来た樟脳を1袋(50g入り)500円で販売しています。使用するときは、これを少量ずつ分けて、ティッシュペーパーやお茶パックなどに入れて、衣類の防虫に使用します。


 実際に家で試してみましたが、タンスや衣装箱は閉じられるのでしませんが、クローゼットの場合は戸が通気用にすき間があるのでそこから匂いがもれてきて、部屋中に香りがあふれてしまいました。量が多すぎたようです。親指大くらいでしょうか、ほんの少しずつでいいのですね。


樟脳水の活用

 ところで、内野樟脳の藤井さんは、樟脳を製造する過程で出てくる水を農業で活用できないかと思っています。固体を取り出した後の水ですから、まだ強い匂いが残っています。殺虫とまではいかなくとも忌避剤にならないかということなのです。現在、この水は捨てられています。


 樟脳そのものをハウスの中でつるして使用し、効果があったという報告もあるそうです。農薬として使用するには価格が高いかもしれませんが、化学合成されたものではないので安心して使用できます。



 藤井さんは、工場のそばの畑を借りて、大豆や米を栽培していますが、これらにさきほどの樟脳水を原液のまま散布して、実験していました。今のところ、お米に関しては散布していない対照区との大きな差はみられませんでしたが、大豆はこれからどうなるか楽しみです。

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