2008年12月20日土曜日

新田農園を見学しました

 12月15日、田主丸自然農業研究会は水俣市の新田農園を見学しました。自然農業に取り組んで15年、経験を積んだからこそ聞ける話は非常に勉強になりました。









 まずは土着微生物のボカシ肥の現場の見学です。
新田さんは「ボカシ肥がいいのは安い、という事なんです。肥料は一袋2,000円はするでしょう。一年でいくらになりますか。ボカシ肥は材料はほとんどかかりません。これはカツオ節の工場からもらう魚の頭とかのアラです。米ヌカもフレコンで安く手に入ります。あとは油粕とかです。」
 具体的な、実感のこもった話がとても説得力があります。





 新田さんは柑橘を栽培しています。デコポンはハウスと露地があります。

 「農薬はイオウフロアブルという石灰硫黄合剤だけです。殺虫剤は天敵も殺すのでまた散布しなければいけなくなる。ダニも一度そのまま見てみてください。増えるだけ増えたら止まりますよ」と新田さん。

今年は成りが悪いとおっしゃいましたが、このデコポンはりっぱに成っています。










 最近グレープフルーツも植え、少しずつ収穫できるようになりました。グレープフルーツは無農薬で栽培でき、自然農業栽培に向いた品種だそうです。

 見学が終わった後は、新田さんが委託製造してもらった河内晩柑ジュースをいただきながら、さらに詳しい話を聞きました。
「自然農業をやるなら基本講習会を受けなきゃいけません。まずそこからです」と強調しました。
 一緒に来てくださった吉田さんも「まず、ボカシ肥を作る小屋を作ることから始めないと。環境をしっかり整えれば取り組みやすいですよ」とアドバイスしてくれました。

0 件のコメント: