米沢市の小関恭弘氏訪問
6月26日は米沢市の小関恭弘さん宅を訪ねました。田んぼには仲間の会員の方たちも集まりました。小関さんは米を4.5ha.栽培しています。抑草アイガモ農法と米ヌカ散布を行っています。ここでも趙先生はイネを抜いて根を見ました。生育が少し阻害されているようだとの判断でした。「米ヌカの散布は雑草にいいかもしれないが、同時にイネの生育にも影響するので注意が必要です」との事でした。
大豆、野菜、果物との複合経営
次はキュウリの畑です。畝にはマルチがされていますが、間はワラが敷き詰められていました。「すべてマルチで覆わない所が良いです」と趙先生。韓国の方は次々に隣の畑へ行き、ナスの木に集まりました。これは白ナスだそうです。「たくさん枝分かれしており、しっかり育っている」と趙先生。
おいしいサクランボに大喜び
次はサクランボ農園です。ちょうど収穫の時期という事で、赤い実がたわわに実っていました。韓国ではめずらしいらしく、小関さんが採って食べていいですよ、と言うと、わーっと採り始めました。甘くておいしいサクランボに一同舌鼓を打ちました。 「この種を持って帰って植えたい」などの冗談が出る程でした。
食味コンクールで最優秀賞受賞
最後はそばの公民館でパワーポイントによる小関さんの栽培や活動の紹介です。小関さんのグループは全国食味コンクールで何度も最優秀賞を獲得するなど、とても熱心です。これは自然農業で食味が良くなる証でもあるので非常にうれしい事です。
この視察ツアー中、千葉の宮崎憲治さんからトマトが、熊本の新田九州男さんからは河内晩柑が一行あてに送られてきました。自然農業の味を堪能してもらうと共に、暑い中での視察に最高の差し入れでした。
新潟へ帰って、農家の直売所「お富さん」を見学しました。
夜はホテルの研修室で農業ジャーナリストの大野和興氏に来ていただき、現在の世界農業情勢及び日本の現状、これからの方向性についての講演を聞かせていただきました。自然農業への取り組みの意義を改めて感じたと、韓国の方からの感想がありました。
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