韓国の慶尚南道固城郡の稲作については前回報告しましたが、自然農業への取り組みは稲作だけではなく、果樹や野菜も取り組まれています。さらに自然養鶏も始まる予定だそうです。
今回はハウスでパプリカを栽培している姜俊淳(カン・ジュンスン)さんを紹介します。
彼はもともと会社務めをしていたそうですが、3年前に就農しました。
このハウスはガラス製で広さは3,000坪あります。知り合いがやめたのをそのまま引き受けたそうです。 ここにパプリカを35,000株植えています。
最初は慣行農法で取り組みましたが、今年7月に自然農業の基本講習会を受講、続いて専門講習会も受講し、現在では無農薬でパプリカを栽培しています。
ご覧下さい! この見事なパプリカ!
このパプリカは95%日本に輸出だそうです。ただ、現在は特に自然農業による栽培だからということで特別に出荷しているわけではないそうです。
最初趙漢珪先生が見に来たときは草丈が7メートルもあったそうです。でも収量はそれ程でもなかった。
それが自然農業に取り組み、指導通りに実践したところ、葉が厚くなって健康になりました。栄養週期に沿って液肥を施したら、無効分けつがなくなって、収量が増えました。 予想では30%は増えるだろうとの事です。
これから赤くなって行きます。別のハウスでは黄色いタイプも栽培しています。
アブラムシにはせっけん水で対処しているそうです。
潅水チューブを通して土着微生物の液肥や天恵緑汁、玄米酢など各種資材をやり、さらに必要に応じて葉面散布も行っています。
この日はKBSテレビの取材もあり、趙先生が現場で指導しているところが撮影されました。
2008年11月26日水曜日
自然農業全国大会で実践農家を見学しました(2)
次に見学したのは八代市千丁町の園田崇博氏の農場です。
最初はキュウリのハウスです。苗を植えたばかりでした。ここは以前田んぼだったところで、最初始めた頃は肥料のやり方など管理に苦労したそうです。
次に見学したのはジャガイモの畑です。趙先生が葉の繁り具合を見て「これはチッ素が多すぎじゃないか」と言いました。自然農業の基本を忘れないようにとアドバイスしました。
次に見学したのは松橋町の作本弘美氏の農場です。
土着微生物のボカシ専用の倉庫を見せてもらいました。作本さんはボカシを大量に作って、仲間の農家にも配っているのです。
材料は食品残滓をうまく活用しています。
これはくず大豆です。
また、納豆屋さんから出荷できない納豆ももらってきています。ボカシに納豆菌を繁殖させるためです。
最初はキュウリのハウスです。苗を植えたばかりでした。ここは以前田んぼだったところで、最初始めた頃は肥料のやり方など管理に苦労したそうです。
次に見学したのはジャガイモの畑です。趙先生が葉の繁り具合を見て「これはチッ素が多すぎじゃないか」と言いました。自然農業の基本を忘れないようにとアドバイスしました。
次に見学したのは松橋町の作本弘美氏の農場です。
土着微生物のボカシ専用の倉庫を見せてもらいました。作本さんはボカシを大量に作って、仲間の農家にも配っているのです。
材料は食品残滓をうまく活用しています。
これはくず大豆です。
また、納豆屋さんから出荷できない納豆ももらってきています。ボカシに納豆菌を繁殖させるためです。
2008年11月21日金曜日
自然農業全国大会で実践農家を見学しました(1)
第14回自然農業全国大会及び総会が開催されました
去る10月29日30日、熊本県青年会館において第13回自然農業全国大会及び総会が開かれました。
まず、泉精一会長の挨拶がありました。「今、食べ物に関しては大変な時代になりました。消費者は切実に安全な食を求めています。自然農業はすばらしい農業です。趙漢珪先生の活動で自然農業は今や世界に広がっています。新しい情報もあるようです。一緒に勉強して行きましょう!」という元気なアピールでした。
会場には会員の方たちから送られた果物やお米、野菜、ジュースなどが展示されました。休憩時間には試食し、改めて自然農業による農産物の味の良いさを確認しました。会場に持ち込んで参加され方には説明を含めて今年の成果を報告していただきました。
2008年11月11日火曜日
固城郡の収穫祭に参加してきました
郡をあげて自然農業に取り組む固城郡
これは生命環境農業研究所の中の展示ハウスです。天窓のある自然農業式のハウスの中に資材やパネルがずらりと展示してあります。
研究所で自然農業資材を共同作業で製造し、保管します。各家庭でも天恵緑汁などは製造されています。
生産費は60%削減、収量は6%増収、価格は約2倍!
会場に行く前に趙先生が田んぼへ案内してくださいました。取り組んだ田んぼは郡内16ヶ所で、全部で163ヘクタールですが、その中の一つです。趙先生が自ら田んぼへ降りて、イネをさわりながら「見て御覧なさい、すごいでしょ!」とやや興奮ぎみです。見るとイネは分げつも20~23本あり、粒数も多いのです。
道ひとつ隔てた隣の慣行栽培の田を見ると、その差は歴然としています。除草はタニシとドジョウの投入で行われました。見渡してもヒエ一本生えていません。きれいなものです。
農業技術センターの報告書によると、収量はこの地域の平均的な収量が反当427㎏なのに対し、自然農業のイネは平均506kg.でした。約6%の増収です。農薬や化学肥料は使用せず、自然農業の資材(土着微生物、天恵緑汁、水溶性カルシウム、漢方栄養剤など)だけで栽培していますので生産費が60%削減され、反当54,445ウォン(約4,080円)しか掛からなかった。
この自然農業で栽培された米は、固城郡の農協を通して慣行農法の米の2倍近い価格で販売されます。この行事の日にホームページも立ち上げられネット販売が始まりました。
農業技術センターの報告書によると、収量はこの地域の平均的な収量が反当427㎏なのに対し、自然農業のイネは平均506kg.でした。約6%の増収です。農薬や化学肥料は使用せず、自然農業の資材(土着微生物、天恵緑汁、水溶性カルシウム、漢方栄養剤など)だけで栽培していますので生産費が60%削減され、反当54,445ウォン(約4,080円)しか掛からなかった。
この自然農業で栽培された米は、固城郡の農協を通して慣行農法の米の2倍近い価格で販売されます。この行事の日にホームページも立ち上げられネット販売が始まりました。
舞台で演じられる伝統舞踊では歌詞に「生命環境農業のイネを植えましょう」などと替え歌になって演じられました。
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