次に訪問したのは、同じく潭陽のラ・サンチェさんの甘柿農場です。山の中腹に、しゃれた洋風の家がありました。ご本人は出かけて留守だったので、一緒に農業をやっている息子さんが説明してくださいました。とはいえ、その流暢な語り口は、今までに何度も見学者を受け入れて、説明をしてきたに違いないと推察させるものでした。
「父は、違う世界を見てみたいとソウルへ働きにでましたが、ここは自分がいる場所ではないと気づき、もどって農業に専心することになりました。そして、自分の理想の村づくりをするために自然農業に取り組みはじめたのです」
父の話をする彼の口調から、父への尊敬と一緒にこの自然農業をやっている喜び、生きている手ごたえを感じていることなどが感じられました。
そして、すぐそばの農場を見たとき、見学者一同、言葉を失ってしまう程、魅せられてしまいました。写真をご覧ください。山の頂に向けて広がる柿園。下には一面の芝生が敷き詰められています。こんな農場は見たことがありません。まるで公園のようです。
なんだかここにいるだけで、幸せな気分になってきます。お父さんがこの農園をどれだけ愛しているか、又、どんな村づくりを目指しているか、ただここに立っただけで、伝わってくるようです。
ここに立ってもなんだかとても気持ちいいのです。ラ・サンチェさんは生協などに出荷しているそうですが、消費者の見学も多く受け入れています。中には農園が気持ちいいので、ずっといる人もいるそうです。
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