2010年12月10日金曜日

韓国自然農業現場見学2

イチゴハウスに稲で土つくり





 次に訪ねたのは、全羅南道潭陽のイチゴ農家パク・サンオさんのハウスです。長さが95メートルのハウスの中は一面にイネが植えられていました。パクさんはイチゴの収穫の後、イネを植えて土作りをしています。初めて7年目になるそうですが、イチゴの収穫期間が、一般的には4ヶ月ぐらいなのに比べ6ヶ月に伸びたそうです。品種によっては7,8ヶ月あるものもあるというのですから驚きです。






 イネは刈ったあと乾燥して保管し、イチゴを定植した後は通路に敷き藁として使用します。こうすることによってイチゴの根を傷めない働きをしますが、ワラから出る二酸化炭素がハウス内の濃度を調節してくれるのです。敷き藁をしたところと、していないハウスでCO2濃度を測って比較したところ、大きな差があったそうです。ワラは踏まれて分解してしまうので、収穫期間中はもう一度敷くそうです。
おいしいイチゴを朝採りで
 ここ潭陽では100軒近くのイチゴ農家がグループを作って自然農業に取り組んでいます。
 イチゴをもっともおいしい時に収穫するため、朝2時に起きて暗い中作業し、陽が上る前には出荷が終わるようにしているそうです。朝採りの新鮮なイチゴがお店に並ぶわけです。
 味の良さが消費者に評判で、注文に応じきれない程。グループの中では、日本円で年収2千万円もあげている人がいるそうです。

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