2008年1月29日火曜日

山根瑞世さんが訪ねてきました



 今日はルポライターの山根瑞世さんが訪ねてきました。山根さんは十年くらい前に農業ジャーナリストの大野和興さんなどと一緒に韓国ツアーに参加されていました。その時は「アイガモの料理を知りたい」という目的を持っておられました。日本ではアイガモ農法に取り組む農家が多いけど、役目を終えたアイガモの処理に困るという問題があります。そこで以前より鴨をいろいろ料理して食べている韓国では、どんな料理があるのか知りたいという事でした。そこで事前にお願いして、韓国の自然農業の会員農家の方が案内してくれたのが鴨料理専門の食堂でした。

 そこでは鴨のお腹を開いて、中にもち米や胡桃、にんにくなどの野菜を詰めて、それを赤土でくるんで丸焼きにするという料理で、とてもおいしいものでした。山根さんはその後、アイガモ料理の本に韓国での料理も紹介されました。 そんなご縁があったのですが、その山根さんが久しぶりに電話してきて「実はブラジルに2ヶ月ほど行ってたんですが、そこで会った人に自然養豚を取り組むために研修生を日本に送りたいけど、連絡をとってほしいと頼まれました」という事でした。突然の話にびっくりしましたが、たまたま福岡に来る用事があるので、直接会って相談したいとの事、それで会う事になりました。 山根さんは特に取材でブラジルに行ったわけではなかったそうですが、二ヶ月間あちこち回ったそうで、農業事情や移民した日本人家庭の現地の材料で作った日本料理の事など、おもしろい話を聞かせてもらいました。 実は私はブラジル音楽(サンバ・ボサノバ)が大好きで、一度ブラジルに行ってみたいと思っていましたが、なかなか実現していません。ブラジルというと、カーニバルのイメージが強くて、ブラジル人は歌ったり踊ったりしているのかと思いましたが、山根さんによると、街の中でもそんな人は見かけないそうです。 ブラジルの経済は現在どんどん上向きで、生活水準も上がっているそうです。サンパウロなど南部の3州の都市部でブラジルの総生産の七割を占め、アマゾン川流域で二割くらい、残りの広大な地方で農業などが行われているそうです。ともかくブラジルの農業は規模がデカイ! 1000ha.でも狭い部類だそうです。
 ブラジルというと、石油に代わる代替エネルギーとしてトウモロコシからバイオエタノールを作り、それが日本の食をはじめとする暮らしに大きな影響を与えていますが、ブラジル自体は自国でも石油が産出されたりして問題はないと聞き、自分が間違ったイメージを持っていることに気付かされました。トウモロコシを生産しているが、持っていくのはほとんどアメリカだそうです。
 今回山根さんに話を託してきた方は高松さんというブラジルで有機農業を実践されている日本人入植者の方です。お話の自然養豚の研修については、JICAの事業の一環という事で、JICAの方とも打ち合わせて、もう少し具体的になってから再度話を進めるという事になりました。山根さんには一度「プリ」にブラジルの農業や食に関して原稿を書いてほしいと伝えました。
山根瑞世さんの著書
『「ほんものの米」が食べたい 有機米づくりに賭ける男たち』
『ルポ合鴨列島 農業の愉快な道、新しい道』

2008年1月25日金曜日

丸山農場のみかんジュースをいただきました



 水俣の丸山農場より温州みかんジュースが届きました。箱を開けるとかわいいビンが12本。180ml.入りのボトルです。昨年もいただきましたが、500ml.入りでした。高1の娘が「きゃーカワイイ!!」お礼かたがた丸山さんに電話をして伺うと「小さいビンの方が飲みやすいらしいんです」との事。確かに、特に冬場は少量の方が飲みやすいかもしれませんね。

 ラベルは「プリ」でもお馴染み、石橋えり子さんがデザインしたもの。白黒でちょっとさみしいけどかわいいですね。

 飲んでみて、みかん100%と言うと、濃い過ぎて飲みにくいイメージがありますが、このジュースはさっぱりしていて後味もいいです。箱の中の説明によると、自然農業で無農薬栽培。麦による草生栽培。肥料は12月に菜種粕100キロ、焼骨100キロ、ハーモニーシェル(有機石灰)100キロ。3月に魚粕100キロ。葉面散布として4月、8月、9月にアミノ酸と海水をやったそうです。

 丸山さんによると、次は河内晩柑、デコポンもジュースにする予定だそうです。今年はみかんが豊作で加工品にするのが一番のようです。昨年のジュースは、同じ自然農業の会員の米口さんが、阿蘇で道の駅のような直売場を経営していらっしゃって、そこでかなり売れたそうです。

2008年1月24日木曜日

第22回基本講習会の内容が変更になりました

 基本講習会のご案内をいたしましたが、参加人数が規定を満たすことが出来ず、内容を変更して開催することとなりました。
① 趙漢珪先生の講義は前回の基本講習会のビデオ上映で行います。
② 日本自然農業協会役員(全て自然農業暦10年以上)が作物別に体験に基づき講義いたします。
泉 精一 果樹(柑橘)、養鶏  作本征子 野菜全般
小関恭弘 米、果樹(サクランボ)、野菜、志藤正一 米、果樹(柿)、養豚
   姫野祐子 自然農業資材作り
③ 期間と参加費を下記の通り変更いたします。
以上のように変更になりましたが、自然農業の基本内容はしっかり講義する予定です。ぜひご参加ください。尚、趙漢珪先生による基本講習会は来年2009年1月26日(月)~31日(土)を予定しております。
日 時:2008年2月4日(月)~7日(木)
会 場:ゆうきの里・さんさん
     交通:山形新幹線「高畠駅」から車で10分
     住所:〒992-0261 山形県東置賜郡高畠町大字上和田1282
     TEL& FAX:0238-58-3060
     http://www.takahata.or.jp/user/sansan/
事務局姫野携帯電話080-5263-0141(期間中連絡先)
講 師:趙漢珪(ビデオ)、泉精一、作本征子、小関恭弘、志藤正一、姫野祐子
参加費:50,000円 (講師謝礼・宿泊・食事代・事務局経費ほか)
集 合:2月4日14:00 会場
解 散:2月7日13:00
持ち物:筆記用具、着替え、洗面用具
その他:土着微生物元種作り、天恵緑汁作り実習。
申し込み:申し込み用紙に記入してFAXまたは郵送で事務局へ

日本自然農業協会事務局
〒819-0054 福岡市西区上山門2-4-34
TEL)080-5263-0141 FAX)092-865-8126

2008年1月23日水曜日

九州ブロックの地域集会がありました

 1月15日 熊本県青年会館で開かれました。熊本を中心に九州各地から16名の参加でした。案内は74通送ったのですが、ちょっと少なくて残念でしたが、作本さん夫婦、新田九州男さん、澤村輝彦さんなどの実践報告を中心に、自然農業の成果が話され、内容の濃い集会が出来ました。

 地方公務員の桑田さんは、昨年基本講習会を受講、今年定年を待たず退職して就農するとのこと。自然養鶏を始めたいそうです。お父さんと一緒に親子で基本講習会に参加した福岡の三ケ島さんも今回はお父さん、お母さんも参加され、やはり畑だけでなく養鶏を始めたいその事。九州にはまだ本格的な自然養鶏をやっている人はいませんが、鹿児島の東谷さんが現在50羽飼っていて、養鶏の話がひとしきり話されました。

 現在、例のバイオエタノールの影響でトウモロコシや大豆が高騰し、大変です。遺伝子組み換えフリーであろうと、なかろうと状況は変わらないそうですから深刻です。
 今後はさらに自給のえさの開発が重要になりそうです。愛媛の泉精一さんはトウモロコシをやめ麦や米に替えました。黄身がやや白っぽくなりますが、消費者に事情を説明して納得してもらってるとのこと。みかんも栽培しているので、そのジュースを絞ったカスはえさにならないか尋ねたところ、色味にはいいが鶏があまり好まないそうです。乾燥させて粉にするとか、他の材料と合わせて発酵させるとか、工夫が必要のようです。

 自然養鶏の専門研究会運営委員でもある瀬戸哲夫さんによると、黄身の色付けにはカボチャとサツマイモが最高!との事。畑のある人は青草の少ない冬場に備えて準備したらどうでしょうか。

 集会で出たおもしろい話はまだまだありますが、本日はこれまで。写真がなくて残念。今後は写真を必ず撮るようにします。