2011年11月16日水曜日

韓国の自然農業を視察 4

 自家配合のエサで自然養鶏10年 








 次に訪ねたのは順天市で養鶏をしている金桂洙(キム・ケース)氏です。私は順天農協は何度も訪ねていますが、キム・ケースさんのお宅は初めてでした。養鶏場は順天市のはずれ、少し高い所でした。










 キム・ケースさんは高校で社会科の教師をしていましたが、やめて11年、自然農業を始めて10年になります。現在鶏は1500羽。飼育は一人でやり、卵の箱詰め、発送などは手伝いの人を雇っています。










 鶏舎に来て、ドイツ人の人たちは皆、臭いのないことや鶏が静かな事に驚いていました。ドイツからのお客さんは農家の人は少なかったのですが、中に畜産関係の人や、教会の関係でこれから共同体として畜産を含む農業を始めようとしていて、関心が高かったようです。













 鶏舎の前にサツマイモのツルと葉が積んでありました。いもの収穫と一緒に持ってきて乾かしているようです。これといもをエサの中に15~20%入れるそうです。エサには赤土も入れるという事でそばに積んでありました。










 冬期用に葉を切ってそのままビニールの袋に入れてサイレージを作っていました。「一緒に米ヌカも入れるといいんですが、なしでも充分発酵します」冬場は青草類が足りないときは、大根やカボチャを使用するそうです。




 卵は一個500ウォン、一般の卵の倍以上で販売します。販売はすべて直接配達しているそうです。


 最後にキムさんに何か問題点がありますかと訪ねたら「この十年間旅行に一回も行けていないことです」と言ってました。でもうれしそうに話していましたから、その代わり生活は安定しているということでしょう。

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